ピアノ講師Kaoriのブログ

大手音楽教室でピアノ講師として、約50名の生徒さんを指導しています。 ピアノのレッスンや指導に関すること、またピアノを習う・練習されている方に向けた内容を書いていきます♪

生徒さん1人ひとりと向き合う時間

おはようございます。

今日は私が毎回のレッスンでつけている、「生徒カルテ」のお話を。

カルテとはお医者さんが、患者さんの病状や処方したお薬を記録しておいて、いつでも見返せるようにしておく資料ですよね。

私はそれぞれの生徒さんのレッスン前に毎回予定を立て、レッスンが終わったら、やったこと、生徒さんの反応、反省点その他諸々を記入しています。

 

これを書くことで、後で見返すことができます。

それと同時に、毎回予定を立て記録をつけることで、生徒さん一人一人の事を想い、向き合うことができます。

もちろん時間はかかりますが、一人一人に合わせたレッスンがしたい!と思っている以上、とても大切な時間だと思っています。

 

電子ピアノとアコースティックピアノの違いとは?

こんばんは🌟

突然ですが、皆さんは普段ご自宅の練習は、電子ピアノアコースティックピアノ(アップライト、グランド)のどちらを使用していますか?

おそらく多くの方が、ピアノ先生にアコースティックピアノをおすすめされているではないかと思います。

しかし、アコースティックピアノが良さそうというのは何となく感じても、音の大きさの問題や置く場所の問題、予算的の事を考えると、購入をあきらめかけている方も多いのではと思います💦

大きなメリットが強く感じられないと、購入に踏み切れないですよね!

 

そこで今日は両者の違いについて、書いてみたいと思います。

 

電子ピアノとアコースティックピアノの大きな違いは、仕組みにある!?

何となくアコースティックピアノの方が音がいいのかな?というイメージをお持ちかと思いますが、そもそも両者では音がでる仕組みが全く違います。

電子ピアノは鍵盤を押すと、元々録音された音がなります。鍵盤はボタンのような役割になります。なので、タッチの強さによって大きさは変わりますが、音色は変わりません。どんなにきれいなタッチでも、押さえつけても、叩いても(笑)大きさは変わっても、音色は変わりません。

一方、アコースティックピアノは、鍵盤を押すとそれに連動してハンマーが動き、そのハンマーが、ピアノの中に張られている弦を叩くことで、音が鳴ります。太鼓をばちで叩くのをイメージしていただくとわかりやすいかと思うのですが、たたき方によって様々な音がだせますよね!アコースティックピアノも同じでタッチの仕方方によって様々な音色に変化します。

 

これが大きな違いなのではと、個人的に考えています。

見た目は鍵盤がついていて、どちらもいわゆる「ピアノ」には変わりないのですが、仕組みが全く違うので、極端な話、別の楽器としてとらえた方が良いのかもしれません。

ピアノの先生方がアコースティックピアノをおすすめする理由は、おそらく「音色を自在に操れるという、アコースティックピアノの強み」に魅力を感じているからだと思います。

 

楽器によって練習の質も変わる!?

なんでこのテーマで書こうかと思ったかというと、最近こんな経験があったからです。

私は普段、自宅ではグランドピアノで練習をしています。

夜は音が出せないので、ヘッドホンでも使用できるように、サイレント付きのグランドピアノを持っています。

なので、いつもは基本的に音を出して練習して、夜など音が出せない時間帯に、サブとしてサイレントにして弾いているという感じです。

 

しかしこの5日間、諸事情で音が出せず、ずっとサイレントの状態で練習をしていました。

そして今日、5日ぶりにサイレントではなく、音を出して練習しました。

 

すると、、、思っていたのと全然違う😔

 

強く感じたのは、音のバランスや、音の響きがとても悪かったこと。 

正直、サイレントピアノで弾いている時は、違いが聞き取れないということもあり、全く気にならなかったので、音色や響きに意識を向けた練習を自然としていませんでした。

そのとき、「これって、電子ピアノで普段練習している生徒さんと同じなのかも…」とふと思いました。

サイレントの状態は、(グランドピアノにヘッドホンを差しているので)見た目はグランドピアノですし、タッチはピアノタッチだけれど、でているのは電子音で、いわば電子ピアノのようなものです。

自宅で電子ピアノで練習して、レッスンでいきなりグランドピアノを弾いて、なんか上手く弾けない、思っていたのと違うと落ち込んでいる生徒さんのことが思い出されました。

 このように普段使用している楽器によって、気になるポイントが変わり、その結果自然と練習の質も変わってくるなと、改めて思った経験でした。

 

最後に

話の方向があっちこっちに行ってしまいましたが…😓笑

私はピアノ講師として、生徒さんにアコースティックピアノで練習して欲しいという気持ちは強くあります。

しかしそうはいっても、住宅事情などで、電子ピアノしか置けないという方がいらっしゃるのも当然だと思っています。

なので今、ご自宅で電子ピアノで練習されている生徒さんも、「電子ピアノだからダメだ…」と思わず、電子ピアノの特徴をしっかりと理解した上で、自分の大切な楽器と向き合って楽しく演奏してくれたら嬉しいです😊

それと同時に教える立場として、電子ピアノで練習する生徒さんに対しては、例え自宅のピアノでは音色の違いが表現出来なかったとしても、だからこそなおさら常に理想の音楽をイメージしながら弾いてね!ということをしっかり伝えていかなくてはいけないなぁと反省させられる出来事でもありました。

【おすすめ教材】うたとピアノの絵本

今日はおすすめの教本についてです📖

 

うたとピアノの絵本(音楽之友社)

www.amazon.co.jp

 

4,5歳でご入会される生徒さんには、今のところほぼこの教材を使用してレッスンしています。

概要

タイトルにあるように、中身は絵本のようになっていて、そのイラストに合わせた曲の楽譜が書かれています。①みぎて②ひだりて③りょうての全3巻で、全て呉暁さんによるオリジナル曲です(歌詞付)。音域は真ん中のドを中心に、ト音記号のドレミファソ、ヘ音記号のドシラソファとなっていています。

 

おすすめのポイント

絵本のようになっているので、親しみやすくイメージがわきやすい

全てのページにかわいいイラストがあり、全曲うたがついているので、イメージを膨らませやすいです。

生徒さん自身が歌いながら(もしくは私が隣で歌いながら)弾くことで、フレーズ感が身につきます。

またイラストに合わせて、例えば夜の曲だったら「どんな音がいいかな?みんな寝ているから静かな音がいいかな?」など、自らどの様に演奏したいかイメージを膨らませ、演奏するという習慣が生まれます。

例えピアノで上手く表現できなかったとしても、小さい頃から理想・イメージを描き演奏するという習慣をつけることは、今後ピアノを弾いていく上でとても大切だと思っています。

音符が大きく見やすい

特に小さい子にとって、音符の大きさはとても大切です!小さいと難しそうにみえるらしく、それで嫌になってしまうみたいです…

自分でどんどん進めることができる

音域が片手につき5音に限られていること、1曲が短くおおよそ4~8小節程度であることなどから、小さい子でも無理なく取り組むことができます。

また音域、リズムとも学習範囲が限られているので、生徒が自らどんどん進めることができ、1週間でたくさんの曲を弾いてきてくれる子もいます。

できた!⇨楽しい!⇨もっとやりたい!は最高なループですよね😁✨

連弾ができる

この曲集には別冊の連弾譜があります。小さい頃から連弾をする事は、音楽の豊かさを味わうこと、合わせる楽しさを知ること、音楽で対話する体験など、色々なメリットがあると思っています。

また私は発表会のレパートリーとしても、お世話になっています!

先生自らがオリジナルで連弾譜を作曲できればいいのですが、私のようにそれが難しい方にとっては、このように市販の連弾譜があるととてもありがたいのではと思います😂

 

www.amazon.co.jp

使用において気を付けてる点

・イラストがとても可愛らしいこともあり、少し幼い印象があるので、大きくなって始める子(小学生の中学年とか)にとっては、やや抵抗があるかもしれません。

(表紙にも3~7歳と書いてありますし…)

・リズム・音符についての説明がテキスト上で一切ないので、そこは別に補う必要があります。(呉暁先生はソルフェージュ教育をとても大切されている先生なので、そこはピアノを弾くのとは別に、しっかり学習をさせている程で、教本も書かれていると思われます。)

私もレッスンではこの教本だけでなく、音符のよみ、リズムなどは別に平行して取り組ませています。

 

最後に

個人的には、ピアノを始める方にとっては、とってもおすすめの教本なので、気になる方は是非一度ご覧になってみて下さい😊

 

指導者としての理念を見失わない

おはようございます☀️

先が見えない中、日々不安が募っていきます。

しかし不安ばかりもいってられないので、今出来ることをやって、力を付けていくしかないですね💪✨

 

昨日は、指導理念の再確認をしました。

何を目指して、何を大切にレッスン・指導したいのか

もちろん前から考えはあったのですが、きちんと言葉にして書いていなかったのでまとめてみました。

 

色々考えていると、楽しそうなレッスングッズ、アイデアなど「やり方」ばかりに目がいってしまいます。

目指すべきものがあって、そこに向けての「やり方」であって、例え「楽しそう」「面白そう」であっても、自分の考えにあわなければ、アレンジをして取り入れる、もしくは取り入れない選択をしていかなければ、指導に一貫性がなくなり、生徒さんを振り回してしまうことになります。

指導者としての引き出しを増やすために、学び続けることはとても大切です。

また私は講師を始めて5年と経験もまだまだ浅く、学ぶべき事は山のようにあり、色々な事を素直に受け止めていきたいと思っています。

しかし1人の指導者として、自分を信頼して付いてきてくれる生徒さんがいる訳なので、自分なりの理念は見失わないようにしなくてはいけないと考えています。

 

昨日はついでに、体験レッスンにきて下さった方にお渡しする資料も作ってみました🙌

内容は、「指導理念」「レッスンの目標・内容」「よくあるQ&A」です。

いつも口答でお話ししていたのですが、限られた時間の中なので、話し忘れたり、話が長くなりすぎてしまったりだったので、上手く活用できるといいなと思っています✨

ただ文字がびっしりで、「読みたい!」と思える出来ではないので、改良の必要がありそうです…😅笑

 

 

【レッスン】音の並びスラスラ言えますか?

みなさんおはようございます☀

今回は私が普段レッスンでやっていることを紹介したいと思います✨

おうち練習のヒントにも、少しばかりなるかなと思います(^^)

今日のテーマは【音の並びスラスラ言えますか?】です。

 音符がたくさん並んでいる楽譜をみると、それだけで嫌になってしまう人も多いのではないのでしょうか😓

でも楽譜をよくよくみてみると、ドレミファソラシドの様に、隣の音が連続しているだけということも多くあります。

指導者になり勉強していく中で、多くの先生方がこの音の並びに注目していることを知りました。

よくよく考えてみると、私も楽譜を読むとき、もちろん音符は確認しますが、音の並びを頼りに読むことで、効率良く楽譜を読んでいることが多くあります。

(当たり前にやっていたので、指導者にも関わらず、それにすら気がつけていなかったのです…💦)

それ以降、他の先生方のアイデアも参考にさせてもらいながら、自分のレッスンにも音の並びについて取り入れてみることにしました。

 

音が上がる(↗)下がる(↘)

音の並びとは?

ドレミファソラシド、ドシラソファミレドはスラスラ言える方が多いと思います!

しかし子どもの場合はとりあえず言えるけれど、ドレミファ…が上がる(↗)、ドシラソ…が下がる(↘)ということが、よくわかっていないことも多いです。

まずは音が上がる、下がるのがどういう事なのか?という確認から始めます。

私はスケッチブックに階段を書いて、ドシラソファミレドを書き込み、その文字を指差しながら言うワークを取り入れてます。視覚的に上がる下がるがわかるので、理解しやすいです!

 

どこの音からでも音の並びがわかる

ドの音からは、上がる下がるがスラスラ言えるようになりました🙌

しかし「ミから順番に言えますか?」と聞かれると、特にミファソラ…の上がりは言えても、ミレドシ…の下りは、少し迷ってしまうという方は多いのではと思います。

(私の経験上、幼児の場合はほぼ正解できません💦)

そこで私のレッスンではこんなものを使っています。

 

f:id:kmpiano:20200420082319j:plain

生徒たちにはミニ階段と呼ばれています😁

(ホワイトボードを階段型に切って、画用紙でおはじきをつくり、後ろに磁石を張り付けることで、階段とおはじきがくっつくようになっています。材料は全て100均!)

3段の階段上に、私がある音を指定して音名おはじきを置き、他の2段を生徒においてもらうというものです。

 

⇩並べるとこんな感じ

f:id:kmpiano:20200420082239j:plain

ゲーム感覚で取り組めるので、生徒にも大好評🙌✨

並べた音をピアノで弾いてみると、鍵盤・音程・音名がリンクして、更に理解度がアップします💡

 

応用編✊ひとつとばし

隣の音がスラスラ言えるようになったら、ひとつとばしの音の並びもスラスラ言えるようにチャレンジしてみましょう。

私はオリジナルプリントをつかったり、自作カルタをレッスンでは使用しています。

⇩こんな感じ

f:id:kmpiano:20200420094345j:plain



音の並びが理解できたら、今度は音符とリンクさせる事が必要ですが、その辺りはまた今後機会があればお話できたらと思います。

 

ピアノのでは必ず必要になる、音列についての知識。できるだけ楽しく身に付けたいですね✨

また違うテーマでも書いてみたいなと思っています。

 

少しでも参考になれば嬉しいです😁

 



 

 

 

私がピアノ講師になった理由

私がピアノ講師になった理由、それは「ピアノの先生への憧れ」です✨

私は6歳からピアノを習い始めました。

あまり記憶はないのですが、自分から習いたいと言ったらしく、近所のピアノ教室へ通い始めることとなったそうです。

私は先生の事が大好きで、毎週のレッスンがとても楽しみでした♪

正直どんなレッスン内容だったかは、記憶が曖昧なのですが…😅笑

とにかくレッスンを、先生に会えるのを楽しみにしていたと、母親も言っていました。

もちろんピアノを弾くことも好きでした🎹

そのため子どもの頃から私の将来の夢は、「ピアノの先生」でした。

おそらく子どもながらに、ピアノの先生がとっても素敵にみえたのだと思います✨

 

その後にお世話になった先生方にも本当に恵まれていて、私の記憶では今までのピアノ人生において、レッスンに行きたくないと思ったことは1度もなく、ピアノを辞めたいと思った事も1度もありません。

 

音楽の道にいこうと決めたのも、その先にはピアノの先生になるという夢があったからです🌈

 

ピアノ講師になってこの丸5年が経ち、幸せなことに現在50名程の生徒さんのレッスンを担当させてもらっています。

中々思うようにいかないことも多く、反省&勉強の日々です。

でもそのような気づきがたくさんあることは、やりがいもあり幸せだなと思っています😊

1人ひとりに合わせた丁寧な指導を大切に、1人でも多くの方がピアノを好きになってくれるよう、ピアノ講師としてお手伝いができたらいいなと思っています🎹

おうち時間を充実させる🏠

おはようございます☀

皆さんご自宅での時間をいかがお過ごしですか?

 

最近ではおうち時間を充実させるべく、色々な方々が楽しいコンテンツを発信されていますね!

私は音楽が好きなので、アーティストの方々の生配信や、ライブ映像の公開など、とっても楽しませてもらっています♬

 

私は元々家で過ごすのが比較的好きなのですが、外にでることが好きな方にとっては、現在の状況は特にストレスがたまるのではと思います💦

しかし家にいたくても、皆のために働いてくれている方々に感謝の気持ちを忘れずに、これ以上感染が拡大しないよう、できる限り人と会わない事をひとり1人徹底しなくてはいけません。

 

この様な状況の中で、家で今自分が出来ること、楽しめることを見つけることが大切だと思っています✨

 

私は何事も計画を立てるのがすきなので(笑)、毎日「今日やりたいことリスト」を作っています!

主な内容は…

講師として勉強

これがいまのところ大半を占めています。教材研究やカリキュラムの見直し、本や資料を集めて読むなど…

後は新しく始めたいことの準備も、始めようと思っています。

今考えているのは、レッスン内でのミニコンサートの開催、レッスンに関するアンケート、三者面談などなど

私はこのようなレッスンができない時こそ、絶好の勉強タイム⏰先生としての引き出しを増やす時間だと思っています📝

今学んだこと考えたことが、必ず今後のレッスンにプラスになると信じています😳

ピアノを弾く

ピアノを弾くことはおうち時間を充実させるために、最高だということを改めて感じています😊

普段は中々新しい曲に取り組む時間がとれないので、こんな時こそ色々な曲にチャレンジしていたいです🎹

音楽を聴く、動画を観る

ライブ配信YouTubeなど、日々充実度が増し楽しみです♪

私の大好きなMr.Childrenも、今週末ライブ映像をYouTubeでプレミア公開するみたいなので皆さん是非✨

ブログを書く

ずっとやりたかったのですが、文章を書くのがとっても苦手ということもあり💦後回しにしていて、中々踏み出せずにいました😓

今回時間ができたので、思い切って始めることができ良かったです!

 

 

毎日不安で気分が滅入ってしまいますが、今健康でいられることに感謝して、自分なりの楽しみを見つけて、この状況を乗り越えたいですね🌈